治安部隊が武装勢力の隠れ家急襲、6人死亡 パキスタン・カシミール地方

治安部隊はインドとの境界から数キロ離れた地区にある武装勢力拠点を摘発した。
カシミール地方、インド側の境界線を監視するパキスタン兵(Getty-Images)

パキスタンの係争地カシミール地方で治安部隊が武装勢力の隠れ家を急襲し、銃撃戦の末、警察官2人と同国最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)の戦闘員4人が死亡した。警察が29日、明らかにした。

それによると、治安部隊はインドとの境界から数キロ離れた地区にある武装勢力拠点を摘発したという。

地元警察の報道官は声明で、「死亡した4人はTTPのテロリストで、アフガニスタンのタリバンの同盟勢力だ」と述べた。

また報道官はTTPがインド政府の代わりにテロ攻撃を実行していると主張。「治安部隊はTTPが計画していた新たなテロを阻止した」と述べた。

インド政府はこの主張に関するコメントを出していない。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切った。

インドとパキスタンはそれぞれカシミールの一部を管理している。この係争地をめぐる領有権争いが解決する目途は立っていない。

両国は今月、停戦に合意するまでの4日間、激しい戦闘を繰り広げた。

SHARE: