公共の場でキス、男性2人に80回の公開むち打ち刑 インドネシア

アチェ州はイスラム教徒が多数派を占めるインドネシアで唯一、イスラム法を刑法に採用している州である。
インドネシア、公開むち打ち刑の様子(Getty Images)

インドネシア・スマトラ島北部アチェ州の裁判所は11日、公共の場でキスをしたとして、男性2人に80回の公開むち打ち刑を言い渡した。

インドネシアのイスラム教に基づく刑法は同性による性行為、キス、ハグなど、さまざまな犯罪を犯した個人にむち打ち刑を科すとしている。

アチェ州の州都バンダアチェにあるイスラム教地方裁判所は非公開の審理で20歳と21歳の大学生2人に有罪判決を言い渡した。

地元メディアによると、2人は今年4月、市内の公園でキスや抱擁をしているところを地元住民に目撃され、その後逮捕されたという。

警察官は目撃者の通報を受け現場に急行。トイレに突入し、2人を逮捕した。裁判所はこれを性行為と認定した。

判事は2人がアチェ州のシャリーア(イスラム法)に違反したと指摘。80回のむち打ち刑を言い渡した。2人の身元は公表されていない。

検察は85回のむち打ち刑を求刑していた。

アチェ州はイスラム教徒が多数派を占めるインドネシアで唯一、イスラム法を刑法に採用している州である。

同性愛者を含む道徳違反に対して最大100回のむち打ちが認められている。

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