◎2人のうち1人は16年前からTTPの司令官として複数のテロ攻撃に関与したとされる。
パキスタン、南西部バルチスタン州(Getty Images)

パキスタンの治安当局が南西部バルチスタン州でTTPパキスタンのタリバン運動)の司令官とされる2人を逮捕した。内務省が26日、明らかにした。

それによると、2人のうち1人は16年前からTTPの司令官として複数のテロ攻撃に関与したとされる。身元は明らかになっていない。

内務省の報道官は声明で、「これは大きな一歩であり、洗練された諜報活動に基づく作戦のひとつである」と述べ、治安当局を称賛した。

また報道官は「TTPはバルチスタン州の分離主義勢力BLA(バルチスタン解放軍)と同様に、アフガンのタリバン暫定政権から支援を受けている」と主張した。

TTPとアフガンのタリバンは別組織だが、思想は共有している。TTPは現在、アフガンの山岳地帯に潜伏しているとみられ、2022年11月に中央政府との停戦協定を一方的に打ち切り、軍と警察への攻撃を強化した。

今年3月には北西部カイバル・パクトゥンクワ州で中国人技術者5人が自爆テロで死亡。政府はこの攻撃がアフガンで計画され、実行犯はアフガン人であったと発表している。

タリバン暫定政権とTTPは関与を否定している。

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