▽1998年に終結した内戦の間に、400万~600万個の地雷や不発弾がカンボジアの田園地帯に散乱したと推定されている。
カンボジアの地雷除去作業員2人が対戦車地雷の除去作業中に死亡した。当局が16日、明らかにした。
それによると、2人は北西部オダール・ミエンチェイの田んぼで地雷除去作業を行っていたという。
カンボジア地雷対策センター(CMAC)は声明で、「平和と安全、カンボジアと国民のために尽くしてきた2人が亡くなった」と述べ、哀悼の意を表した。
1998年に終結した内戦の間に、400万~600万個の地雷や不発弾がカンボジアの田園地帯に散乱したと推定されている。
地元メディアによると、内戦終結以来、2万人近くが地雷や不発弾の爆発により死亡、約4万5000人が負傷したという。
OMACなどが地雷や不発弾の除去を進めた結果、犠牲者は2000年の858人から2023年には32人にまで減少した。
カンボジアの地雷除去作業員は世界で最も経験豊富と言われ、過去10年間で数千人が国連の支援を受けアフリカや中東に派遣されている。
カンボジア政府は2022年、ウクライナで地雷除去作業員の訓練を開始した。ウクライナはロシアによる侵攻が始まって以来、地雷やその他不発弾の増加に悩まされている。