▽事件は州都クエッタで発生。車やオートバイに乗った約150人が最近のインドとの紛争を祝うため、市内の集会場に向かっていたところ、手りゅう弾を投げつけられた。
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パキスタン南西部バルチスタン州でオートバイに乗った武装勢力とみられる人物が軍隊支持派に手りゅう弾を投げつけ、少なくとも1人が死亡、10人が負傷した。警察が14日、明らかにした。
それによると、事件は州都クエッタで発生。車やオートバイに乗った約150人が最近のインドとの紛争を祝うため、市内の集会場に向かっていたところ、手りゅう弾を投げつけられたという。
国立病院の担当者は声明で、「この爆発に巻き込まれた数人が緊急搬送され、2人が意識不明の重体である」と述べた。
犯行声明を出した組織は確認されていない。
バルチスタン州では四半世紀ほど前から政府と分離主義勢力による紛争が続いており、「バルチスタン解放軍(BLA)」などの反乱軍は州の資源を分配するよう中央政府に要求。その後、独立を求めて反乱を起こした。
BLAはパキスタン最大の武装勢力TTP(パキスタンのタリバン運動)に匹敵する規模に成長し、大きな脅威となっている。
地元メディアによると、米国がパキスタンとインドの停戦を仲介して以来、パキスタン全土で軍隊支持派の集会が開かれている。
アフガニスタンと国境を接するバルチスタン州と北西部カイバル・パクトゥンクワ州では近年テロが多発。その多くにBLAとTTPが関与している。