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タイ南部の高校で銃撃事件、3人負傷、17歳少年逮捕

事件は下校時間直後に発生し、約2時間にわたって続いた後、警察により容疑者の少年は負傷しながらも拘束された。
2026年2月11日水曜日、タイ、南部ソンクラー県、銃撃事件が発生した高校(AP通信)

タイ南部ソンクラー県の公立高校で11日午後、 17歳の少年が銃を持って校内に侵入し発砲、教職員や生徒らを一時的に人質に取る騒ぎとなり、少なくとも3人が負傷した。地元警察と県当局が発表した。事件は下校時間直後に発生し、約2時間にわたって続いた後、警察により容疑者の少年は負傷しながらも拘束された。

事件は同県ハジャイ中心部にある高校で、11日の午後4時頃、授業終了後に少年が武器を持って校内に乱入した。県当局によると、銃撃により学校長が重傷を負い、病院に搬送されたほか、1人の生徒が被弾し、さらに別の生徒が避難の際に建物から飛び降りて負傷したという。

少年は発砲後、教職員や生徒を校舎内で人質に取り、周囲に衝撃が走った。地元警察は特殊部隊を投入して学校を包囲し、交渉を行うとともに、銃撃戦の末、少年を制圧、拘束した。人質となっていた教職員や生徒は無事解放された。

地元当局は容疑者について身元を明らかにしていないが、地元メディアは薬物乱用やメンタルヘルスに関連する既往症があると伝えている。現時点で動機は不明、警察が詳しい背景を調査している。

この事件はタイにおける銃犯罪の深刻さを再び浮き彫りにした。タイはアジアの中でも銃の所有率や銃関連死亡率が高い国の一つとして知られている。2012年以降、武装した元警察官や軍人による銃撃事件が数件発生し、2022年には解雇された警察官が保育施設で多数を殺害する事件が起きるなど、社会に衝撃を与えた。

今回の事件を受けて、学校の安全対策や銃規制の強化についての議論が必要だとの声が高まる可能性がある。教育現場での安全確保に向けて校内外の警備体制を見直すほか、青少年の精神保健や薬物対策の強化も課題として浮上している。学校関係者や保護者の間では、再発防止に向けた具体策の早急な検討を求める声が強まっている。

一方で警察は、今回の対応が大規模な人質事件に発展する前に終結したことを強調し、迅速な制圧と被害者の救出に尽力したとしている。事件の全容解明に向け、捜査を継続している。

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