◎マレーシアは1951年に国連で採択された「難民の地位に関する条約」に加盟していないが、約18万人の難民・庇護希望者を保護し、その中には10万人以上のロヒンギャや他のミャンマー民族が含まれている。
マレーシアの収容施設からミャンマーの少数民族ロヒンギャの難民100人以上が脱走した。地元当局が2日、明らかにした。
それによると、ロヒンギャは抗議の末、脱走し、そのうち1人が交通事故で死亡したという。
マレーシアでこのような事件が発生したのは2年振り。
2022年、528人のロヒンギャが抗議行動を起こし、北部ペナン州の収容施設から脱走。6人が高速道路を横断しようとして死亡し、他のほとんどが逮捕された。
地元テレビ局によると、ロヒンギャ131人は1日遅くに北部ベラ州の施設から脱走。1人が交通事故で死亡したという。
当局は脱走の経緯を明らかにしていない。
一部のメディアは警察筋の話しとして、「施設内で暴動が起き、ロヒンギャ少なくとも131人が男性の収容エリアから脱走した」と伝えている。
ミャンマー軍政による2017年の弾圧で殺害されたロヒンギャは1万3000人と推定され、少なくとも200の村が焼き払われ、100万人以上が国外退避を余儀なくされた。
バングラデシュのコックスバザール地区には70万人以上のロヒンギャが避難し、世界最大の難民キャンプを形成している。
バングラから海路で出国するロヒンギャのほとんどが仕事を求めてイスラム教徒の多いマレーシアを目指す。
マレーシアは1951年に国連で採択された「難民の地位に関する条約」に加盟していないが、約18万人の難民・庇護希望者を保護し、その中には10万人以上のロヒンギャや他のミャンマー民族が含まれている。
何千人ものロヒンギャが海路でマレーシアに入国した後、不法滞在している。