◎ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃は開始からまもなく5か月を迎える。
2024年12月17日/北朝鮮、首都平壌、金正日 党総書記(中央)ら政府高官(Korean Central News Agency)

韓国の李成権(Lee Seong-kwon)議員は19日、ロシアに派遣された北朝鮮軍兵士のうち少なくとも100人がロシア西部クルスク州でのウクライナ軍との戦闘で死亡し、さらに1000人が負傷したと明らかにした。

李氏は国家情報院との非公開の会合後、記者団に対し、「クルスクでの戦闘で少なくとも100人の北朝鮮兵が死亡し、1000人以上が負傷した」と語った。

米国とウクライナの推定によると、ロシア国内で活動する北の兵士は1万~1万2000人。最大の派遣先がクルスク州とみられる。

ウクライナ軍によるクルスク州への越境攻撃は開始からまもなく5か月を迎える。数十キロにわたる前線で激しい戦闘が続いているものとみられるが、戦況はほとんど明らかになっていない。

ウクライナ国防省情報総局(GUR)は今週、クルスクで少なくとも30人の北朝鮮軍兵士が死傷したと明らかにしていた。

国家情報院によると、北の兵士はウクライナ軍によるミサイルやドローン攻撃に対応できずにいるという。

李氏は記者団に対し、「北の兵士は実戦経験が乏しいにもかかわらず、不慣れな土地で前線に送り出され、捨て駒のように扱われている」と語った。

また李氏は「北の兵士は見慣れないドローンを敵と認識できず、位置を簡単に把握され、一方的に攻撃を受けているとみられる」と述べた。

さらに、「現地のロシア軍からは北の兵士がウ軍のドローンに対応できない結果、ロシア軍の位置も特定され、戦況を悪化させているという不満が出ている」と指摘した。

北朝鮮は19日、ロシアとの軍事協力が米国とその「従属勢力」の抑止に非常に効果的であることが証明されていると主張。ロシアとの関係強化を非難した西側の声明に反論した。

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