パキスタン・カラチの刑務所で脱獄事件、1人死亡、78人逮捕
事件は3日未明に発生。過去24時間でマグニチュード2~3の地震が複数回発生したことを受け、刑務所から一時的に別の施設に移された受刑者たちが脱走した。
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パキスタン南部カラチにある刑務所から216人の受刑者が脱走し、少なくとも1人が銃撃戦で死亡、78人が逮捕された。警察が3日、明らかにした。
それによると、事件は3日未明に発生。過去24時間でマグニチュード2~3の地震が複数回発生したことを受け、刑務所から一時的に別の施設に移された受刑者たちが脱走した。
シンド州警察は声明で、「夜明け前に216人の受刑者が脱走し、うち78人を逮捕した」と明らかにした。
また警察は脱走した受刑者の中に、テロリストとして有罪判決を受けた者はいないと強調した。
それによると、追跡中の銃撃戦で受刑者1人が死亡、3人の治安要員が負傷したという。警察は残りの逃亡者を捕まえるため、家宅捜索を行っていると付け加えた。
シンド州政府は声明で、「一連の地震を受け、安全確認のために受刑者を独房から避難させた後、脱獄事件が発生した」と述べた。
それによると、受刑者の移動が始まった後、あるグループが突然警備員を襲撃し、武器を奪って発砲、逃走したという。
パキスタンでは2013年、北西部カイバル・パクトゥンクワ州で同国最大のイスラム過激派TTP(パキスタンのタリバン運動)が刑務所を襲撃し、200人以上の受刑者を解放した。
警察はこの事件以来、刑務所の警備を強化している。