国際獣疫事務局、ブラジルの「鳥インフル」感染収束認定

ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。
ブラジルの養鶏場(Getty Images)

国際獣疫事務局(WOAH)は20日、ブラジル国内における鳥インフルエンザの感染が収束したと認定した。

WOAHはウェブサイトに声明を投稿。「ブラジルの商業用鶏舎で発生した鳥インフルの流行は解決済みである」と述べた。

ブラジル当局は18日、鳥インフルの感染収束を意味する「清浄化」を宣言していた。

同国では先月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルが検出された。

これを受け、中国、メキシコ、EUなど、数十カ国がブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。

ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。

震源地である南部リオグランデドスル州の地元当局は消毒と監視体制を強化してきた。

鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。

ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。

H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。

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