ブラジル・ルラ大統領の不支持率、初めて支持率上回る
▽ルラ氏を支持すると回答した人は47%で、24年12月の52%から低下。支持しないは49%で12月の47%から2ポイント増加した。
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ブラジルのルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領の不支持率が支持率を上回ったことが明らかになった。
複数の地元メディアの世論調査によると、ルラ氏を支持すると回答した人は47%で、24年12月の52%から低下。支持しないは49%で12月の47%から2ポイント増加した。
ルラ氏は79歳。3期目の半ばを迎え、2026大統領選への出馬も検討している。ルラ氏の政敵である右派のボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領は2030年まで公職に就くことを禁じられている。
ルラ氏は高齢問題、インフレ、その他経済不安など、複数の問題に直面している。
TVグローボは27日、専門家の話しとして、ルラ氏の支持率低下について、「政府が今月、ブラジルで大人気の即時決済システム”ピックス(Pix)”を含む金融取引の監視を強化する措置をとったことが特に影響を与えた」と指摘した。
この決定後、政府がピックス決済に新たな税金を課すといった偽情報が拡散。政府はこれを否定し、最終的に最初の措置も撤回した。
ブラジル通貨は先月、政府の歳出削減が予想を下回ったため、対米ドルで最安値を更新した。
経済成長は予想を上回っているが、消費者物価指数(CPI)は目標の3%を超えており、中央銀行はさらなる利上げを示唆している。
政府の統計機関IBGEが先週公表したデータによると、1月上旬時点の年間インフレ率(24.1~25.1)は23年比で4.5%増。24年12月の4.71%から鈍化したものの、市場の予想を上回った。
中銀は先月、主要政策金利を12.25%に引き上げている。