◎大統領選は7月28日に予定されている。
ベネズエラの首都カラカスで6月30日、大統領選のリハーサルが行われた。
地元メディアによると、何人かの有権者が模擬投票を行ったという。誰の名前を書いたかは不明だ。
大統領選は7月28日に予定されている。有権者が3期目を目指す独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を支持するかどうかが焦点となりそうだ。
リハーサルにはマドゥロ氏の支持者と公務員が参加した。報道によると、指紋読み取り式の電子投票機は問題なく動作したという。
全野党の支持を受け立候補した元外交官のゴンザレス(Edmundo González)氏は公正な選挙が行われれば、マドゥロ氏に勝利すると予想されている。
一方、故チャベス(Hugo Chávez)前大統領の時代から20年以上に渡ってベネズエラを支配してきた与党は厳しい戦いを強いられている。
与党は複数の派閥に分裂、衰退している。
マドゥロ氏を含む10人の候補者が選挙に臨む。
マドゥロ氏を破る可能性があるのは全野党の支持を受けるゴンザレス氏だけだ。
ベネズエラの経済はマドゥロ政権に対する米国の厳しい経済制裁で急降下。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。
この経済危機により、数百万人が国外に流出。その大半が米国を目指している。