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▽マチャド氏は大統領就任式の前日、1月9日に全国で抗議デモを行うよう促した。
2024年6月1日/ベネズエラ、首都カラカス、マチャド元議員(AP通信)

南米ベネズエラの野党指導者マチャド(María Corina Machado)氏は5日、支持者に対し、マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領の退陣を求める抗議デモを行うよう呼びかけた。

マチャド氏はSNSにビデオメッセージを投稿。マドゥロ氏が自ら退陣することはないと非難し、支持者に対し、抗議デモで圧力をかけ、マドゥロ氏を退陣に追い込むよう求めた。

またマチャド氏は大統領就任式の前日、1月9日に全国で抗議デモを行うよう促した。

マチャド氏がメッセージを投稿する数時間前、国会議長はスペインへの亡命を余儀なくされた野党指導者ゴンザレス(Edmundo González)氏が帰国した場合、即逮捕すると警告した。

マチャド氏はこう強調した。「マドゥロは権力の座にしがみつき、絶対やめない。我々は諦めることなく、あの男が去るまで声を上げ続ける必要がある。外に出て、叫んで、戦おう。今こそ毅然とした態度で立ち向かい、ここまでが限界だと理解させるべきだ。これで終わりだと...」

マドゥロ氏に忠誠を誓う選挙管理委員会は昨年7月末に行われた大統領選の集計結果を公表せず、マドゥロ氏が得票率51%で勝利したと宣言した。

しかし、野党陣営は全国の電子投票機が印刷した集計表の80%以上を確保・精査した結果、全野党の統一候補であるゴンザレス氏の得票数はマドゥロ氏に2倍以上の差をつけていたことが明らかになった。

米国、EU、アルゼンチンを含む数十カ国が選挙の勝者をゴンザレス氏と認定。選管に透明性のある集計結果を公表するよう呼びかけてきた。

しかし、最高裁判所は8月末、マドゥロ氏の勝利を認定。さらにカラカスの地方裁判所は9月、ゴンザレス氏が選挙結果を捏造し、暴動を煽ったなどとして逮捕状を発行した。

この結果、ゴンザレス氏はスペインへの亡命を余儀なくされた。

当局は2日、ゴンザレス氏の所在に関する情報に対し、10万ドルの報奨金を出すと発表した。

マチャド氏は逮捕される恐れがあるとして、所在地を明らかにしていない。

ロドリゲス(Jorge Rodriguez)国会議長は5日、国会演説でゴンザレス氏の名前を出さず、「あの男がベネズエラの地を踏んだ瞬間、即時逮捕を命じる」と語った。

マドゥロ氏は10日の就任式で宣誓する予定だ。

ゴンザレス氏はこの数週間、10日の就任式に出席し、宣誓すると繰り返し述べてきたが、逮捕状が出ている中でどのように帰国するのか、また到着後にどうやってマドゥロ氏から政権を引き継ぐつもりなのかは明らかにしていない。

ゴンザレス氏は現在、中南米諸国を歴訪中。4日には国賓としてアルゼンチンを訪問し、ミレイ(Javier Milei)大統領と会談。バイデン(Joe Biden)米大統領とも会談したい意向を示している。

ベネズエラの経済は米政府によるマドゥロ政権への厳しい経済制裁とマドゥロ氏の後先考えないバラマキ政策で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。

現在のGDPはピーク時の4分の1となり、その結果、800万人近くが国外に流出。その多くが他の中南米諸国を経由して米国への移住を目指している。

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