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ベネズエラ政府、トランプ政権の「麻薬密輸船」攻撃を受け軍備強化

トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、カリブ海にイージス艦など、数千人規模の部隊を派遣している。
2025年10月12日/ベネズエラ、首都カラカス近郊、米海軍による麻薬密輸船への攻撃に抗議するデモ(AP通信)

ベネズエラ政府が米海軍によるベネズエラ沖での「麻薬密輸船」攻撃を受け、軍備を強化した。現地メディアが17日に報じた。

米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに少なくとも5隻の麻薬密輸船を爆撃した。

ホワイトハウスのレビット(Karoline Leavitt)報道官は16日、記者団に対し、「ベネズエラ沖で確認された麻薬密輸船への攻撃は政権の権限内での行動だ」と強調した。

トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、この海域にイージス艦など、数千人規模の部隊を派遣している。

米当局は6隻を空爆した時点で「麻薬テロリスト」27人を殺害したと報告している。6隻目の空爆では、少なくとも2人の生存者が拘束されたと伝えられている。

米ABCニュースは情報筋の話しとして、「ベネズエラ指導部は約284の前線が稼働状態にあるとして、陸上・海上いずれの紛争にも対応可能な態勢を整えている」と報じた。

また指導部は約450万人の民兵が戦線に配備されたと主張しているようだ。

ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は一連の攻撃を米国による「侵略行為」と呼び、国際社会と国連安全保障理事会に米海軍を止めるよう求めている。

トランプ(Donald Trump)米大統領は今週初め、ベネズエラを陸路から攻撃すると脅し、中央情報局(CIA)によるベネズエラでの秘密作戦が進行中であることを確認した。

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