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ベネズエラ野党指導者、8カ月の収監を釈放、政治犯の解放進む

グアニパ氏は8日、自身のソーシャルメディアに投稿した動画で解放されたと明らかにした。
2016年12月13日/ベネズエラ、首都カラカスの国民議会、野党指導者のフアン・パブロ・グアニパ議員(AP通信)

ベネズエラの野党指導者フアン・パブロ・グアニパ(Juan Pablo Guanipa)氏が8日、8カ月以上にわたる拘束を経て釈放された。グアニパ氏は8日、自身のソーシャルメディアに投稿した動画で解放されたと明らかにした。

グアニパ氏は野党勢力の中心的存在で、ノーベル平和賞を受賞した野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏に近い同盟者の1人であり、首都カラカスの拘置施設に収容されていた。グアニパ氏は昨年5月下旬に拘束され、内務省は同氏が議会選挙を妨害するために「テロリストグループ」に関与したと主張していた。しかし、グアニパ氏の家族や支持者はこの主張を強く否定し、政治的圧力の一環であると批判していた。

拘束直後、グアニパ氏の兄は声明で、「異なる考えを持つことは犯罪ではない。今日、フアン・パブロ・グアニパはこの体制の囚人になった」と述べ、グアニパ氏は基本的人権、意見を擁護する権利、そして憲法に基づく扱いを受ける権利があると強調していた。

グアニパ氏の釈放はロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領率いる政府に対する国内外の圧力が高まる中で実現した。ロドリゲス氏は先月、前大統領が米軍に拘束された後、暫定大統領として宣誓し、人権団体や野党、米政府の強い要求に応える形で多数の政治犯釈放を約束していた。

釈放当日、首都カラカスに拠点を置く人権団体は少なくとも18人の政治犯が解放されたことを確認し、その中にはマチャド氏の政治チームの地方組織メンバーや人権派弁護士も含まれていると報告した。

国会では現在、政治的理由で囚われている人々に恩赦を与えることを目的とする恩赦法案が審議されている。この法案は多数の政治犯の釈放を可能にする見込みであるが、野党側は透明性と迅速な実行を求めて慎重な姿勢を崩していない。

一方で政府側は、これまでに約900人が釈放されたと主張しているが、人権団体によると、その数には過去の釈放も含まれている可能性があり、実数は明確になっていないという。国際社会、とりわけ米国からは、さらに多くの政治犯の解放と司法制度の独立性確保に向けた具体的措置が求められている。

釈放されたグアニパ氏は政治的対話の中心人物とみなされ、今後のベネズエラ政治に大きな影響を与える可能性があるとの見方が広がっている。政府と野党の関係はなお緊張をはらんでおり、国内外の注目が集まっている。

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