ベネズエラ、ノルウェーとオーストラリアの大使館閉鎖へ
当局は声明で、「今回の閉鎖は資源の戦略的再配分の一環である」と説明した。
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ベネズエラ政府は13日、外交機関の再編の一環として、ノルウェーとオーストラリアの大使館を閉鎖し、ブルキナファソとジンバブエに新たな大使館を開設すると発表した。
当局は声明で、「今回の閉鎖は資源の戦略的再配分の一環である」と説明。ノルウェーとオーストラリア在住のベネズエラ人に対する領事サービスは外交使節団が提供し、詳細は数日中に発表すると付け加えた。
また当局は「反植民地闘争と覇権主義的圧力への抵抗における戦略的同盟国である二つの姉妹国に新大使館を設置する」と表明した。
ブルキナは軍事政権、ジンバブエは権威主義者のムナンガグワ(Emmerson Mnangagwa)大統領が統治している。
当局は両国の大使館について、農業・エネルギー・教育・鉱業など共通の利益分野におけるプロジェクトの推進拠点になるだろうと説明した。
ベネズエラの首都カラカスでは12日、野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏のノーベル平和賞受賞を祝うイベントが行われ、数千人が参加した。
現地メディアによると、参加者たちはマチャド氏に敬意を表し、独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を非難したという。
ベネズエラの経済は米政府によるマドゥロ政権への厳しい経済制裁とマドゥロ氏の後先考えないバラマキ政策で急速に悪化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。
現在のGDPはピーク時の4分の1となり、その結果、800万人近くが国外に流出。その多くが他の中南米諸国を経由して米国への移住を目指してきた。