ベネズエラ政府、トリニダードとのエネルギー協定を停止、米軍艦到着受け
トリニダードは現在、南米の麻薬カルテルが運航する「麻薬密輸船」を破壊する目的でこの地域に派遣された米海軍のミサイル駆逐艦グラベリーを受け入れている。
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ベネズエラ政府は27日、トリニダード・トバゴ政府による「敵対的」な行動を理由に、同国とのエネルギー協定を停止すると発表した。
トリニダードは現在、南米の麻薬カルテルが運航する「麻薬密輸船」を破壊する目的でこの地域に派遣された米海軍のミサイル駆逐艦グラベリーを受け入れている。
ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は27日夜のテレビ演説でトリニダードが「帝国の空母を受け入れた」と非難。10年前に締結した協定からの離脱は避けられないと表明した。
この数時間前には副大統領が協定破棄を示唆していた。
米国防総省は先週、南米沖に空母打撃群を派遣すると発表。ヘグセス(Pete Hegseth)国防長官が原子力空母ジェラルド・R・フォードを中核とする打撃群の展開を命じた。
グラベリーはトリニダード海軍との合同演習に参加する予定だ。
米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに9隻の麻薬密輸船を爆撃した。
米当局は10隻を爆撃した時点で「麻薬テロリスト」43人を殺害したと報告している。6隻目の空爆(潜水艇)では、少なくとも2人の生存者が拘束(送還済み)され、このうち1人はエクアドル人、もう1人はコロンビア人であった。
トランプ(Donald Trump)米大統領は麻薬カルテルと戦争状態にあると宣言し、それをテロ組織に指定することで、一連の攻撃を正当化してきた。
これはジョージ・W・ブッシュ政権がテロとの戦争に使用したのと同じ法的権限に基づいている。
海軍はこの海域に8隻の軍艦、6000人以上の要員を展開している。フォード打撃群が到着すれば、4500人近くの水兵がこれに加わることになる。
