◎マドゥロ氏は先週イランを訪問し、最高指導者のハメネイ師らと会談した。
ベネズエラのマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は14日、カタールの首都ドーハに到着し、外相らと会談した。
マドゥロ氏は中東歴訪の真っ最中で、トルコ、アルジェリア、クウェートの首脳と会談している。
国営カタール通信によると、マドゥロ氏はドーハ国際空港で外相らの出迎えを受けたという。
マドゥロ氏は天然ガスの主要供給国であるカタールでも反米政策を追求するとみられる。また報道によると、同氏は15日にサーニ(Tamim bin Hamad al-Thani)首長と会談する予定。
ベネズエラの国営放送はマドゥロ氏の到着を伝える中で、「今回の訪問は科学技術、農業、輸送、エネルギー、観光、文化に焦点を当て、両国の関係を強化できるだろう」と報じた。
カタール通信は、「エネルギー安全保障が両国の共通の関心事である」と報じている。
マドゥロ氏は先週イランを訪問し、最高指導者のハメネイ師らと会談した。
米国は先週、ロサンゼルスで開催した米州サミットからベネズエラ、キューバ、ニカラグアを除外した。マドゥロ氏はこの決定に強く反発し、中東歴訪ツアーで反米政策を売り込むと誓ったと伝えられている。
ベネズエラの経済はマドゥロ氏が就任した2013年以降、急降下を続けており、2021年のGDPは10年前の2割以下に落ち込んだ。