◎事故は中部アンゴスチュラ郊外の露天掘り金鉱山で20日に発生。側壁が崩壊し、数十人が巻き込まれたとみられる。
ベネズエラ中部の露天掘り金鉱山で崩落事故が発生し、作業員数十人が行方不明になっている。地元当局が21日、明らかにした。
それによると、事故は中部アンゴスチュラ郊外の露天掘り金鉱山で20日に発生。側壁が崩壊し、数十人が巻き込まれたとみられる。
中央政府の報道官は声明で、「死者、負傷者、行方不明者の数はまだ明らかになっておらず、警察と消防が連携して対応に当たっている」と述べた。
国営テレビは自治体関係者の話しとして、「少なくとも30人が崩落に巻き込まれたという情報があり、救助隊が重機を使って行方不明者を捜索している」と伝えている。
中央政府は2016年、米政府の経済制裁を回避するため、国の中央部に広がる鉱山の開発を強化。それ以来、金、ダイヤモンド、銅、その他鉱物の採掘事業がその区域内外で急増している。
報道によると、崩落事故が起きた金鉱山は当局の許可を得ずに操業していたという。
多くの鉱山が法に抵触するかしないかのギリギリのところで操業している。これらを運営する企業の賃金は他の職種を大きく上回っており、採用希望者が殺到している鉱山も少なくない。