ベネズエラ25年7月の原油輸出10%減、米国の承認待ち

ベネズエラは先月、原油と精製製品を日量72万7000バレル輸出。6月の日量80万7000バレルを下回った。
南米ベネズエラの製油所(Getty Images)

南米ベネズエラの25年7月の原油輸出が前月比で約10%減少した。現地メディアが4日、明らかにした。

これは国営石油会社PDVSAの主要パートナー企業が同国での事業に必要な米国の承認を待っていたためだ。

米石油大手シェブロンは先月末、制裁対象のベネズエラでの事業運営に関する制限付きライセンスを取得した。

このライセンスはベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に利益をもたらさない内容となっている。

他の石油大手も同様の承認を待っている。

PDVSAはトランプ政権が操業と輸出を行うことを再び認可したら、バイデン前政権時代のライセンスと同様の条件の下で、業務を再開する準備を進めてきた。

最初の対象はシェブロンで、制限付きで事業を再開し、原油の「交換」を可能にするものだという。

シェブロンのCEOは先週、新たなライセンスに基づき今月中にベネズエラ産原油の米国への輸出を「限定的な量」で再開する見込みであると明らかにした。

CEOは同社に与えられたライセンスの承認には言及しなかった。

ベネズエラは先月、原油と精製製品を日量72万7000バレル輸出。6月の日量80万7000バレルを下回った。

トランプ(Donald Trump)米大統領はベネズエラ産石油・天然ガスを購入するすべての国に対し、25%の追加関税を課すと警告しているが、今のところ、この追加関税は発動していない。

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