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▽マドゥロ氏は3期目、6年の任期をスタートするにあたり、野党を「ファシストども」「米国の戦闘員」と呼び、西側諸国の制裁に逆らい続けると誓った。
2025年1月10日/ベネズエラ、首都カラカスの国会、宣誓するマドゥロ大統領(AP通信)

南米ベネズエラで10日、大統領就任式が行われ、独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領が国際的な批判をはねのけ、高らかに宣誓した。

マドゥロ氏は3期目、6年の任期をスタートするにあたり、野党を「ファシストども」「米国の戦闘員」と呼び、西側諸国の制裁に逆らい続けると誓った。

マドゥロ氏は演説で、「この新しい大統領任期が平和と繁栄と平等と新しい民主主義の時代でありますように」と述べ、憲法を遵守すると誓った。「私は歴史に、私の人生に誓う...」

首都カラカスでは前日、野党指導者マチャド(María Corina Machado)氏が数カ月ぶりに公の場に姿を現し、抗議デモを主導した。

マチャド氏は治安部隊に一時拘束されたが、その後、解放された。

マドゥロ氏は2013年にチャベス(Hugo Chávez)前大統領が亡くなった後、政権を引き継いだ。

それ以来、ベネズエラはより左寄りになり、米国の厳しい経済制裁を受け弱体化。GDPはマドゥロ氏が就任した2013年以降、右肩下がりとなり、2021年には10年前の2割以下に落ち込んだ。

現在のGDPはピーク時の4分の1となり、その結果、800万人近くが国外に流出。その多くが他の中南米諸国を経由して米国への移住を目指している。

マドゥロ氏に忠誠を誓う選挙管理委員会は昨年7月の大統領選の集計結果を公表せず、マドゥロ氏が得票率51%で勝利したと宣言した。

しかし、野党陣営は全国の電子投票機が印刷した集計表の80%以上を確保・精査した結果、全野党の統一候補であるゴンザレス(Edmundo González)氏の得票数はマドゥロ氏に2倍以上の差をつけていたことが明らかになった。

米国やEUを含む数十カ国が選挙の勝者をゴンザレス氏と認定。選管に透明性のある集計結果を公表するよう呼びかけてきた。

しかし、最高裁判所は8月末、マドゥロ氏の勝利を認定。さらにカラカスの地方裁判所は9月、ゴンザレス氏が選挙結果を捏造し、暴動を煽ったなどとして逮捕状を発行した。

この結果、ゴンザレス氏はスペインへの亡命を余儀なくされた。

ゴンザレス氏は10日の就任式で宣誓すると表明していたが、実現しなかった。

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