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ベネズエラ南部の鉱山で崩落事故、14人死亡

事故は南東部ボリバル州の鉱山で発生。この地域では数日前から大雨が降っていた。
南米ベネズエラの金鉱山(Getty Images)

ベネズエラ南部の鉱山で崩落事故が発生し、少なくとも14人が死亡した。地元当局が13日、明らかにした。

それによると、事故は南東部ボリバル州の鉱山で発生。この地域では数日前から大雨が降っていた。

国営テレビは当局者の話しとして、「14人の遺体が収容され、軍と警察が関係者から話しを聞いている」と報じた。

州当局はインスタグラムに声明を投稿。「事故は3つの異なる坑道で発生した」と報告した。

また当局は「救助隊が区域内の全坑道で排水作業に当たり、身動きが取れなくなった鉱夫を救出している」と述べたが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

X(旧ツイッター)で共有された動画には犠牲者とみられる遺体を運び出す救助隊員の姿が映っていた。

ベネズエラの鉱業は豊富な資源を有する一方で、深刻な問題を抱えている。最大の問題は、違法採掘の蔓延とそれに伴う環境破壊である。

特にオリノコ川流域では、金や他の鉱物資源の違法採掘が急増しており、森林伐採や水質汚染が深刻化している。

これにより先住民の生活環境も脅かされている。また、政府の規制が不十分で、武装集団や犯罪組織が鉱業活動を支配している地域も多い。

さらに、鉱業の収益が国家財政に十分に還元されておらず、汚職や資金の不透明な流れが問題となっている。

インフラの老朽化や技術の遅れもあり、効率的かつ持続可能な資源開発が進んでいない。これらの要因が重なり、鉱業は経済的潜在力を持ちながらも、国の発展に十分に寄与していないのが現状である。

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