ベネズエラ大統領、米国の行動を「侵略」と非難、通信ほぼ遮断
カリブ海に展開している米海軍は今月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害した。
.jpg)
ベネズエラのマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は15日、同国と米国の間で最近発生した事件について、「両国間の緊張ではなく、米国による侵略であり、米国政府とコミュニケーションを取れていない」と述べた。
カリブ海に展開している米海軍は今月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害した。
トランプ政権はラテンアメリカの麻薬カルテルからの脅威と闘う取り組みの一環として、この地域にイージス艦など、4000人以上の部隊を派遣している。
マドゥロ氏は記者会見で、「米国政府はベネズエラに対する犯罪的な攻撃を正当化しようとしている」と語った。
またマドゥロ氏は「これは緊張状態ではない。これは全面的な侵略であり、我々を犯罪者扱いする司法上の侵略であり、毎日の脅迫的な発言による政治的侵略であり、外交的侵略であり、そして継続的な軍事的侵略である」と主張した。
ベネズエラのカベロ(Diosdado Cabello)内相は週末、米海軍の空爆で死亡した11人は一般市民であり、ギャングのメンバーではないと報告していた。
米国防総省はこの空爆に関する詳細を明らかにしていない。
カベロ氏は声明で、「米国は11人を殺害したと自供した。我々は調査を行ったが、行方不明者の家族は親族の安否を気遣っており、各町で聞き取り調査を行ったところ、トレデアラグアのメンバーも、麻薬密売人もいなかったことが分かった」と述べたが、証拠は示さなかった。