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▽マドゥロ政権はコメントを出していない。
2024年5月18日/ベネズエラ、首都カラカス、大統領選に立候補したゴンザレス市(左)とマチャド元議員(AP通信)

ベネズエラの野党指導者ゴンザレス(Edmundo González)氏は7日、義理の息子が覆面をした集団に拉致され、行方不明になっていると明らかにした。

ゴンザレス氏はX(旧ツイッター)に声明を投稿。「義理の息子が正体不明の集団に拉致され、行方不明になっている」と書いた。

複数の野党がこのコメントに反応。「政府与党が誘拐を主導している」と非難したが、その証拠は示さなかった。

マドゥロ政権はコメントを出していない。

AP通信は情報筋の話しとして、「ゴンザレス氏の義理の息子は首都カラカス市内で武装した集団に拉致され、車で連れ去られた」と報じている。

独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領に忠誠を誓う選挙管理委員会は昨年7月の大統領選の集計結果を公表せず、マドゥロ氏が得票率51%で勝利したと宣言した。

しかし、野党陣営は全国の電子投票機が印刷した集計表の80%以上を確保・精査した結果、全野党の統一候補であるゴンザレス氏の得票数はマドゥロ氏に2倍以上の差をつけていたことが明らかになった。

米国やEUを含む数十カ国が選挙の勝者をゴンザレス氏と認定。選管に透明性のある集計結果を公表するよう呼びかけてきた。

しかし、最高裁判所は8月末、マドゥロ氏の勝利を認定。さらにカラカスの地方裁判所は9月、ゴンザレス氏が選挙結果を捏造し、暴動を煽ったなどとして逮捕状を発行した。

この結果、ゴンザレス氏はスペインへの亡命を余儀なくされた。

マドゥロ氏は1月10日の就任式で3期目をスタートさせる予定だ。

一方、ゴンザレス氏は10日の就任式に出席し、宣誓すると述べているが、逮捕状が出ている中でどのように帰国するのか、また到着後にどうやってマドゥロ氏から政権を引き継ぐつもりなのかは明らかにしていない。

ゴンザレス氏は6日、米ホワイトハウスでバイデン(Joe Biden)大統領と面会。バイデン氏はゴンザレス氏への支持を改めて表明した。

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