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▽独裁者のマドゥロ大統領は10日の就任式で宣誓する予定だ。
ベネズエラ大統領選に立候補したゴンザレス氏(右)とマチャド元議員(Getty Images)

南米ベネズエラの国会議長は5日、野党指導者ゴンザレス(Edmundo González)氏が帰国した場合、即逮捕すると警告した。

ロドリゲス(Jorge Rodriguez)国会議長は演説で「あの男がベネズエラの地を踏んだ瞬間、即時逮捕を命じる」と語った。

またロドリゲス氏はゴンザレス氏を「反逆者」と呼び、「あの男は、不相応な男は、我が国に戻って大統領に就任すると主張している。あの男が我が国に足を踏み入れた瞬間、平和を守るために即時逮捕を命じる」と主張した。

独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は10日の就任式で宣誓する予定だ。

マドゥロ氏に忠誠を誓う選挙管理委員会は昨年7月末に行われた大統領選の集計結果を公表せず、マドゥロ氏が得票率51%で勝利したと宣言した。

しかし、野党陣営は全国の電子投票機が印刷した集計表の80%以上を確保・精査した結果、全野党の統一候補であるゴンザレス氏の得票数はマドゥロ氏に2倍以上の差をつけていたことが明らかになった。

米国、EU、アルゼンチンを含む数十カ国が選挙の勝者をゴンザレス氏と認定。選管に透明性のある集計結果を公表するよう呼びかけてきた。

しかし、最高裁判所は8月末、マドゥロ氏の勝利を認定。さらにカラカスの地方裁判所は9月、ゴンザレス氏が選挙結果を捏造し、暴動を煽ったなどとして逮捕状を発行した。

この結果、ゴンザレス氏はスペインへの亡命を余儀なくされた。

当局は2日、ゴンザレス氏の所在に関する情報に対し、10万ドルの報奨金を出すと発表した。

ゴンザレス氏はこの数週間、10日の就任式に出席し、宣誓すると繰り返し述べてきたが、逮捕状が出ている中でどのように帰国するのか、また到着後にどうやってマドゥロ氏から政権を奪取するつもりなのかは明らかにしていない。

マドゥロ氏はゴンザレス氏を「詐欺師」「ボケたおじいちゃん」などと呼んでいる。

ゴンザレス氏は現在、中南米諸国を歴訪中。4日には国賓としてアルゼンチンを訪問し、ミレイ(Javier Milei)大統領と会談した。

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