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ベネズエラ政府、2日間で100人の政治犯を釈放

フォロ・ペナルはX(旧ツイッター)への投稿で、1月8日以降に266人の政治犯が釈放されたと明らかにした。
2026年1月25日/ベネズエラ、首都カラカス郊外の刑務所(AP通信)

ベネズエラの人権団体「フォロ・ペナル(Foro Penal)」は26日、過去2日間で100人の政治犯が釈放されたと発表した。

フォロ・ペナルはX(旧ツイッター)への投稿で、1月8日以降に266人の政治犯が釈放されたと明らかにした。そのうち少なくとも100人が過去2日間で釈放されたという。フォロ・ペナルはこれを暫定政権が和解を促進する方針の一環として約束した取り組みのひとつであると説明した。

釈放者の中には野党活動家、人権弁護士、昨年3月に地元の下水道問題を批判したジャーナリズムが含まれている。このジャーナリストは大学生で、憎悪を扇動した罪で起訴されていたが、これについても取り下げられた。

この釈放の動きは米軍による大統領拘束作戦後、副大統領であったロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)氏が暫定大統領に就任したことを背景としている。暫定政権は政治的和解と国際的な圧力緩和を目指し、政治犯の釈放を進めている。

一方で、依然として約600人の反体制派が国内に拘束されているとフォロ・ペナルは報告している。その中にはノーベル平和賞受賞者である野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏が率いる政党のメンバーも含まれているという。

ロドリゲス氏は23日の声明で、620人以上の政治犯を解放したと明らかにし、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)に対して釈放リストの検証を依頼する考えを示した。これにより国際社会での透明性を確保するとしている。

一方で、内務省は昨年12月以降に808人の政治犯が釈放されたと述べ、さらに「ベネズエラに政治犯はいない。犯罪を犯した者がいるだけだ」として政府側の立場を強調した。人権団体は政府が釈放者数を水増ししていると非難し、統計の信頼性を巡って対立が続いている。

首都カラカスなどでは政治犯の家族らが刑務所の外で釈放を求める抗議デモや集会を行っており、依然として多くの人々が解放を待ち望んでいる。

こうした状況は、ベネズエラ国内における政治的対立と人権状況の改善が依然として進行中であることを示している。暫定政権が今後どのような方策で残る囚人の釈放や司法改革、国際社会との関係修復を進めるかが注目されている。

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