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ベネズエラ野党指導者、トランプ米政権との連携強調、政治改革続く中


ベネズエラは長年の政治危機と経済崩壊により大量の難民を生み出し、国内の権力構造も依然として不安定な状態が続く。
ベネズエラの野党指導者マチャド氏(左)とロドリゲス暫定大統領(AP通信)

ベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏は12日、訪問先のチリ・サンティアゴで記者団に対し、トランプ米政権を同国の民主化に向けた「重要な同盟相手」と評価した。米国がロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領を支持している状況にもかかわらず、米国との協力関係の重要性を強調した形だ。

マチャド氏はベネズエラの政治移行は複雑な過程になると認めつつも、トランプ政権は民主主義回復のための重要なパートナーであり続けると述べた。また、トランプ政権が示したロードマップについて、「安定化、経済回復、民主的移行の三段階で構成されている」と説明し、将来の政治体制の再建に向けた指針として評価した。

国際的な選挙監視団などは、2024年のベネズエラ大統領選でマチャド氏が支持した野党候補ゴンザレス(Edmundo González、スペインに亡命中)氏が勝利したと広く認識している。マチャド氏自身は当時のマドゥロ政権によって立候補を禁じられた。

今回の発言は、米国がロドリゲス氏を事実上の指導者として認めている状況の中で行われた。米国とベネズエラは最近、外交関係と領事関係の再開を発表し、トランプ(Donald Trump)米大統領はロドリゲス氏について「素晴らしい指導者」と評価する発言をしている。こうした動きは野党と米国の関係の複雑さを浮き彫りにしている。

ベネズエラでは1月初め、米軍による作戦で大統領が拘束され、政治情勢が大きく揺らいだ。その後、副大統領だったロドリゲス氏が暫定大統領として政権を担い、国内外で新たな政治秩序を巡る議論が続いている。

マチャド氏は記者会見で、米国がベネズエラの自由のために自国民の命を危険にさらしてきたと評価し、1月の軍事作戦によってマドゥロ政権が崩れたことを例に挙げた。そのうえで、米国は「ベネズエラの自由のために行動した唯一の国」だと述べ、今後も民主化の実現に向けて協力が必要だとの認識を示した。

またマチャド氏はサンティアゴでベネズエラ移民との会合を開く予定で、国外に住む数百万人のベネズエラ人の帰国を将来的に実現させたいとの考えを示した。さらに、中南米諸国に対し、ベネズエラの政治移行を支援するよう呼びかけた。

ベネズエラは長年の政治危機と経済崩壊により大量の難民を生み出し、国内の権力構造も依然として不安定な状態が続く。米国が暫定政権と関係改善を進める一方、野党指導者のマチャド氏がトランプ政権への支持を表明したことで、同国の民主化プロセスと今後の政治体制の行方に国際社会の関心が集まっている。

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