米国のベネズエラ軍事作戦でカリブ海地域の航空便が混乱、数百便欠航に
FAAは1月3日、ベネズエラおよびカリブ海周辺の空域に対して一時的な飛行制限を課したと発表。これを受けて米系航空会社を中心に多数の便が運航を取りやめた。
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米軍がベネズエラで展開した軍事作戦の影響により、カリブ海地域の年末年始の航空便が乱れ、数百便が欠航する事態となっている。米軍は独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を確保し国外へ移送、ニューヨーク州に到着したと伝えられている。現地の安全保障情勢を理由に米連邦航空局(FAA)は同地域上空の民間航空機の飛行を制限した。
FAAは1月3日、ベネズエラおよびカリブ海周辺の空域に対して一時的な飛行制限を課したと発表。これを受けて米系航空会社を中心に多数の便が運航を取りやめた。フライトレーダーのデータでは、ベネズエラ上空を通過する民間航空便は確認されず、周辺地域への到着・出発便にも欠航・遅延が出ているという。
米ジェットブルーは215便をキャンセル、アメリカン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、サウスウエスト航空などがカリブ諸島や米領プエルトリコ、アルバなどを結ぶ便の運行計画を変更または取りやめた。利用客には再予約手数料の免除や払い戻し対応が行われている。
特に人気の高いリゾート地であるプエルトリコの国際空港や、オランダ領アルバ島の空港では観光客が空港に足止めされるなど混乱が広がっている。バルバドス政府も同国の空港と港湾が「重大な影響を受けている」と述べ、旅行者や地域経済への打撃を強調した。
FAAの制限は安全確保を目的としており、運輸長官も「問題が解消すれば空域制限は解除される」と説明している。だが現時点では復旧の目途は立っておらず、飛行機を利用する予定だった旅行者らは航空会社を通じて最新情報の確認を呼びかけられている。
今回の混乱は、年末年始の帰省ラッシュやリゾート旅行と重なったため、数十万人が影響を受けたとみられる。多くの家族や個人旅行者が予定外の滞在延長を余儀なくされ、ホテル料金の高騰や宿泊場所の不足といった追加コストに直面している事例も報告されている。
また、航空便の乱れはクルーズ船など他の交通機関にも波及。乗客が出発地にたどり着けず、ツアーの開始が遅れるケースも出ている。ある旅行者は「休暇の締めくくりのフライトがキャンセルされ、帰宅が大幅に遅れた」と述べ、予想外の出費や計画変更の困難さを語った。
FAAは安全を最優先とし、軍事活動が収まった段階で正常運航に戻す意向を示しているが、混乱解消には数日を要する可能性がある。旅行者は航空会社や公式発表を逐次確認するよう求められている。
