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ベネズエラ暫定大統領、政治犯の釈放継続を約束

ロドリゲス氏は首都カラカスで記者会見を開き、「拘束者の釈放プロセスはマドゥロ政権下で始まり、まだ終わっていない」と述べた。
2026年1月14日/ベネズエラ、首都カラカス、左から内相、ロドリゲス暫定大統領、国会議長(AP通信)

ベネズエラのロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)暫定大統領は14日、記者団に対し、前政権下で拘束された政治犯の釈放を今後も継続していく考えを明らかにした。

ロドリゲス氏は首都カラカスで記者会見を開き、「拘束者の釈放プロセスはマドゥロ政権下で始まり、まだ終わっていない」と述べた。また「このプロセスは今も開かれており、ベネズエラが政治的多様性と思想の違いを受け入れる新たな政治の時代に入ったことを示すものだ」と強調した。

ロドリゲス氏は2018年からマドゥロ政権で副大統領を務め、同国の情報機関や石油産業を管理してきた。ロドリゲス氏は米国が今月初めに独裁者のマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領を拘束したことを受け、暫定大統領に就任した。

ロドリゲス氏は記者会見で、釈放の取り組みは単に恩赦ではなく、ベネズエラ社会の「和解と理解」を促進するためのものだと述べた。しかし、地元の人権団体などは釈放の進行について、透明性が欠けていると批判している。それによると、政府による「多数の釈放」という発表に対し、実際に確認された釈放者は少数にとどまっているという。

人権団体が確認したところでは、これまでに少なくとも68人の政治犯が解放されたとみられるが、政府側は400人以上の釈放を主張しているものの、具体的なデータの提示はない。また、批判者は釈放プロセスが遅く、不透明なままであり、政治犯の多くがまだ拘束され続けていると訴えている。

ロドリゲス氏の発言は、国際社会や米側の要求に応じる形で行われた側面もある。トランプ(Donald Trump)大統領はこれまで、ベネズエラの民主的な転換を求め、政治犯の釈放を重要な条件の一つとして挙げてきた。こうした背景から、釈放の継続は米国との関係改善の糸口としても位置付けられている。

一方で、国内の政治情勢は依然として不安定であり、野党や人権団体は釈放の遅さや権利侵害の継続を批判している。彼らは、さらなる透明性と迅速な対応を求める声明を発表、政治犯の家族と支援者らは今なお解放を待ち望んでいる。

このように、ベネズエラは政治的な改革と社会的な緊張のはざまで釈放政策を進めているが、その進展と実効性については国内外で評価が分かれている。ロドリゲス暫定政権が掲げる「新たな政治の時代」の実現には、今後の釈放プロセスの透明性と包括的な改革が求められる状況だ。

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