麻薬密輸船の生存者2人、母国に送還へ、トランプ氏が発表
米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに少なくとも5隻の麻薬密輸船を爆撃した。
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トランプ(Donald Trump)米大統領は18日、ベネズエラ沖で米海軍の攻撃を受けた麻薬密輸船の生存者2人について、それぞれの母国であるエクアドルとコロンビアに送還されると発表した。
米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに少なくとも5隻の麻薬密輸船を爆撃した。
米当局は6隻を空爆した時点で「麻薬テロリスト」28人を殺害したと報告。6隻目の空爆(16日)では、少なくとも2人の生存者が拘束されたと伝えられていた。
トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、「よく知られた麻薬密輸ルートで米国に向かって航行していた、非常に大型の麻薬運搬潜水艦を破壊できたことを大変光栄に思う」と述べた。
またトランプ氏は「情報機関は、この船に主にフェンタニルやその他違法麻薬が積まれていたことを確認した」と付け加えた。
そして、「この攻撃で以前に報告されていた1人ではなく、2人が死亡し、生き残った2人は拘留と訴追のため、母国のエクアドルとコロンビアに送られる」とした。
エクアドルとコロンビア当局はこの発言に関するコメントを出していない。
トランプ氏の発表により、空爆の死者は29人となった。
ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は一連の攻撃を米国による「侵略行為」と呼び、国際社会と国連安全保障理事会に米海軍を止めるよう求めている。
トランプ氏は今週初め、ベネズエラを陸路から攻撃すると脅し、中央情報局(CIA)によるベネズエラでの秘密作戦が進行中であることを確認した。