米原子力空母、ベネズエラ沖に接近中、マドゥロ政権に圧力
ベネズエラの独裁者であるマドゥロ大統領は米海軍による「麻薬密輸船」空爆を非難し、国連安全保障理事会に米国を止めるよう求めている。
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米海軍の原子力空母ジェラルド・R・フォードが数日中に南米ベネズエラ沖に到着する予定だ。現地メディアが13日に報じた。
専門家たちはフォードを中核とする空母打撃群がベネズエラの麻薬カルテルを空爆する可能性は低いとみている。
米海軍は9月、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに18隻の麻薬密輸船を爆撃した。
一連の攻撃で破壊された密輸船は19隻、死者は76人となっている。
ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領はこの攻撃を非難し、国連安全保障理事会に米国を止めるよう求めている。
一部の専門家はトランプ政権がマドゥロ氏に圧力をかけ、政変を促すために空母打撃群をこの海域に送ったと指摘している。
トランプ(Donald Trump)大統領は麻薬カルテルと戦争状態にあると宣言し、それをテロ組織に指定することで、一連の攻撃を正当化してきた。
これはジョージ・W・ブッシュ政権がテロとの戦争に使用したのと同じ法的権限に基づいている。
またトランプ氏は中央情報局(CIA)によるベネズエラ国内での作戦を承認。諜報任務とみられるが詳細は明らかになっていない。
米海軍はこの海域に8隻の軍艦、6000人以上の要員を展開中。フォード打撃群の到着により、要員は1万2000人近くに達する見通しだ。
