米原子力空母、ベネズエラ沖に到着、トランプ政権の圧力強まる
米海軍は声明でフォードを中核とする空母打撃群がこの海域で活動を開始したことを確認。ベネズエラ政府はコメントを出していない。
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米海軍の原子力空母ジェラルド・R・フォードが南米ベネズエラ沖に到着した。現地メディアが16日に報じた。
米海軍は声明でフォードを中核とする空母打撃群がこの海域で活動を開始したことを確認。ベネズエラ政府はコメントを出していない。
米海軍は9月、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに19隻の麻薬密輸船を爆撃した。
一連の攻撃による死者は80人にのぼっている。
トランプ(Donald Trump)大統領は麻薬カルテルと戦争状態にあると宣言し、それをテロ組織に指定することで、一連の攻撃を正当化してきた。
これはジョージ・W・ブッシュ政権がテロとの戦争に使用したのと同じ法的権限に基づいている。
フォードの到着により、この海域に展開された艦船は10隻超、要員は約1万2000人に達した。
米海軍によると、フォード打撃群は16日朝に英領バージン諸島近海を通過したという。
ベネズエラの独裁者であるマドゥロ(Nicolas Maduro)大統領は麻薬密輸船に対する攻撃を非難し、国連安全保障理事会に米国を止めるよう求めている。
一部の専門家はトランプ政権がマドゥロ氏に圧力をかけ、政変を促すために空母打撃群をこの海域に送ったと指摘している。
