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米政府、ベネズエラ人女優に制裁、麻薬組織とのつながりを理由に

トレンデアラグアは麻薬密輸、人身売買、強要、暗殺請負など多様な犯罪行為に関与しており、国際社会にとって重大な安全保障上の脅威となっている。
南米ベネズエラのマドゥロ大統領(ロイター通信)

米政府は3日、南米ベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアに関係するとされる著名なベネズエラ人女優を制裁リストに追加した。

制裁対象となったのはヒメナ・ロミナ・アラヤ・ナバロ(Jimena Romina Araya Navarro)で、女優・モデル・DJ として知られる人物である。

アラヤは映画やテレビ番組出演に加えて、ナイトクラブでDJとして働いていたが、米財務省はアラヤがトレンデアラグアの資金洗浄や資金提供に関与していたと認定した。

同省によると、アラヤはトレンデアラグアのリーダーの逃亡に協力したとされる。

さらに、アラヤがDJとして出演していたナイトクラブの収益の一部がトレンデアラグアに流れていたとされる。

このクラブのオーナーも今回、制裁対象となった。

財務省は同クラブが麻薬の販売および資金洗浄の場として利用されていた可能性を指摘している。

今回の制裁はトレンデアラグアの国際的な資金網および資金洗浄ルートを断つことを目的としており、アラヤを含む複数の芸能関係者や企業、クラブが制裁対象に加えられた。

財務省によると、これらは単なる芸能界の関係者ではなく、トレンデアラグアの資金洗浄や資金拠出の“重要な手段”とみなされている。

米国務省は同日、トレンデアラグアの複数の幹部らに対する報奨金を引き上げるなど、組織の国際的な取り締まりを強化する姿勢を示した。

トレンデアラグアは麻薬密輸、人身売買、強要、暗殺請負など多様な犯罪行為に関与しており、国際社会にとって重大な安全保障上の脅威となっている。

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