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トランプ氏「ベネズエラタンカーの石油を接収」市場で販売も

トランプ氏によると、押収した原油はテキサス州ヒューストンなどの製油所で処理し、既に市場で販売されている分もあるという。
南米ベネズエラの油田(Getty Images)

トランプ(Donald Trump)大統領は24日、ニューヨーク・ポスト紙のインタビューで、米国がベネズエラのタンカーから押収した原油をすでに引き揚げ、米国内で精製していると明らかにした。トランプ氏は押収した原油について「彼ら(ベネズエラ側)はもはや原油を持っていない。我々がその原油を取っている」と述べ、戦略的に管理していることを強調した。

トランプ氏によると、押収した原油はテキサス州ヒューストンなどの製油所で処理し、既に市場で販売されている分もあるという。また、米軍はこの数週間、ベネズエラに関連するタンカーを複数押収し、その数は少なくとも7隻に上るとしている。これらの行動は、トランプ氏がベネズエラの原油流通を制御するために展開している広範な取り組みの一環だという。

トランプ氏はさらに、ベネズエラから5000万バレル相当の原油を引き揚げたと述べ、うち一部は国際市場での販売に回していると説明した。この発言は米国がベネズエラの原油資源に対する影響力を強化していることを示唆するもので、米欧や中南米のエネルギー市場に波紋を広げる可能性がある。

トランプ政権はこれまで、ベネズエラのマドゥロ前政権を非合法とし、同国の石油産業に広範な制裁を科してきた。これに関連して、米国はベネズエラのタンカーや関連企業に対して圧力を強め、原油の流通経路を遮断する戦略を進めている。こうした動きは米国がエネルギー安全保障の観点から重要とみなす地域の安定化を狙ったものだと政府高官は説明している。

一方、ベネズエラ側や同国の支持国はこれを強く非難している。 押収や原油の引き揚げは「海賊行為」「資源の強奪」と批判され、国際法違反の懸念を示す声も上がっている。特にタンカーの拿捕に関しては、船舶の位置や所有権に関する情報を米国が明らかにしていない点について、透明性を欠くとの指摘もある。

トランプ政権はこれらの措置について、ベネズエラの不正な原油取引や制裁回避を防ぐための合法的な行動であると主張している。 しかし、国際社会の一部では米国の行動が過度かつ挑発的であるとの見方も出ており、特に中南米諸国の間で反発が強まっている。今回の原油押収とその利用方法を巡る論争は今後の米・中南米関係や国際エネルギー市場に影響を与える可能性がある。

専門家は米国が押収原油をどのように管理し、利益をどの程度得ているのか、法的根拠と透明性を持って説明する必要があると指摘している。

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