米軍、東太平洋で麻薬密輸船空爆、ベネズエラ大統領拘束以来初
今回の作戦は今月初めに米軍がベネズエラ大統領を拘束して以降、初の麻薬密輸船への攻撃となる。
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米軍は23日、東太平洋上で麻薬密輸に関与したとされる船舶に対する攻撃を実施し、乗組員2人を殺害、1人が生存したと発表した。今回の作戦は今月初めに米軍がベネズエラ大統領を拘束して以降、初の麻薬密輸船への攻撃となる。米南方軍(SOUTHCOM)がX(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。
それによると、攻撃対象となった船舶は既知の麻薬密輸ルート上を航行していたという。米軍はこの情報に基づき、船舶を空爆したと説明している。攻撃後、米沿岸警備隊に対し、生存者の捜索・救助活動を開始するよう通知した。
攻撃の模様を捉えた映像には小型船が爆発後、炎に包まれる様子が映っていた。米軍は現在、制裁対象のベネズエラ関連タンカーなどの拿捕も続けている。これはマドゥロ拘束を含む米国の強硬な対ベネズエラ政策のひとつである。
この攻撃は米軍が2025年9月から開始した作戦の一部とみられている。この作戦ではカリブ海や東太平洋で多くの麻薬密輸船が破壊され、100人以上が死亡した。
トランプ政権はこれらの船舶を運航する麻薬カルテルやその関連組織を「外国テロ組織」に指定している。しかし、証拠の公開は限定的であり、批評家からは米国の軍事行動が政治的な目的に基づくものとの批判も出ている。
マドゥロとその妻はニューヨーク州で麻薬密輸や武器取引罪などに問われ、無罪を主張している。一方、マドゥロ拘束直後に予定されていた第2の軍事攻撃は取りやめられたとの報道もあり、米議会下院ではトランプ(Donald Trump)大統領の軍事行動を制限する動きが議論されている。民主党主導の決議案が上院で審議されたが、採決には至らなかった。
トランプ政権はこうした対麻薬・対テロ作戦が米国への麻薬流入を阻止するために必要と強調する一方で、国際法や主権に関する議論も続いている。
