ウルグアイ議会下院、安楽死を認める法案可決
中南米で安楽死を認めている国はキューバ、コロンビア、エクアドルの3カ国。
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南米ウルグアイの議会下院(定数99)は13日、安楽死を認める法案を賛成多数で可決した。
地元メディアによると、64人の議員が法案に賛成票を投じた。法案は上院に送られ、年内に成立する見通しである。
その対象は末期患者の成人。耐え難い苦痛に直面し、改善の見込みがない場合、安楽死を選択することができる。
下院は法案の一部を修正。対象者の治療に関係する2人の医師の意見が対立した場合、専門家による委員会が審査することを義務付けるとしている。
地元メディアの世論調査によると、回答者の7割が安楽死を選択する権利を支持している。
中南米で安楽死を認めている国はキューバ、コロンビア、エクアドルの3カ国。ウルグアイは同性婚、人工妊娠中絶、大麻使用の合法化でも先駆的な役割を果たしてきた。
ウルグアイの人口は約340万人。中南米の中で最も安定した民主国家であり、米国、ブラジル、アルゼンチンのような分断に直面せず、24年11月の大統領選後に混乱が起きることもなかった。