トランプ政権、アルゼンチンのビザ制限緩和へ

アルゼンチンのパスポート保有者がビザなしで旅行できるようになるには2~3年かかる見通しだ。
トランプ米大統領(左)とアルゼンチンのミレイ大統領(Getty Images)

米国とアルゼンチンは28日、アルゼンチンの観光客が再びビザ(査証)なしで米国を訪れることを可能にする計画を策定中だと発表した。

アルゼンチンのパスポート保有者がビザなしで旅行できるようになるには2~3年かかる見通しだ。

ノーム(Kristi Noem)米国土安全保障長官は28日、トランプ(Donald Trump)大統領の親友であるミレイ(Javier Milei)大統領や関係閣僚と非公開の会談を行った。

現地メディアによると、ノーム氏はミレイ氏との会談後、ブルリッチ(Patricia Bullrich)治安相とビザなし渡航に関する書簡に署名したという。

この合意は南米で最も忠実な同盟国であり、世界中の保守派から支持されているミレイ氏に対するトランプ政権の支持を表明したものといえる。

米国土安全保障省は声明で、アルゼンチンの外交政策を米国と足並みを揃えるように再構築したミレイ氏を絶賛した。

また同省はアルゼンチンがラテンアメリカ諸国の中で、米国でのビザの滞在期間超過率が最も低い国であると明らかにした。

トランプ氏が外国人に対する制限を強化する中、厳しいビザ制限を緩和するという約束は、トランプ氏のレトリックとソーシャルメディア戦略に同調し、極右の支持を集めている自称「無政府資本主義」であるミレイ氏にとって象徴的な勝利と言えるだろう。

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