トランプ氏、コロンビア向け援助削減を発表、対立激化
トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿でペトロ氏を「評価が低く、非常に不人気」「麻薬ディーラー」と呼んだ。
とトランプ米大統領(Getty-Images/AFP通信).jpg)
トランプ(Donald Trump)米大統領は19日、コロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領が麻薬生産・密売を阻止する措置を何も講じていないとして、コロンビア向けの援助を削減すると発表した。
トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿でペトロ氏を「評価が低く、非常に不人気」「麻薬ディーラー」と呼んだ。
またトランプ氏はペトロ氏に対し、「麻薬取引を停止したほうがいい」と警告。「さもなければ米国があなたのために行動するだろう、そしてそれは穏やかには行われないだろう」と述べた。
その数時間後、ヘグセス(Pete Hegseth)国防長官は「大量の麻薬」を輸送していた密売船への「新たな攻撃」を発表した。
ヘグセス氏はこの麻薬密売船について、ペトロ政権と対立しているコロンビア最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」が関与していると指摘した。
米国務省は1997年にELNを外国テロ組織に指定している。
米海軍は先月初め、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに少なくとも5隻の麻薬密輸船を爆撃した。
米当局は6隻を空爆した時点で「麻薬テロリスト」28人を殺害したと報告している。6隻目の空爆では、少なくとも2人の生存者が拘束され、このうち1人はコロンビア人であった。
ベネズエラとは異なり、コロンビアは長年、左派のペトロ氏が就任するまで、米国の同盟国であった。
国連によると、コロンビアにおけるコカの栽培は昨年過去最高に達し、農村部でゲリラや麻薬カルテル関連の暴力が激化している。