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トランプ大統領、ベネズエラの野党指導者と会談

マチャド氏は昨年のノーベル平和賞受賞者であり、2024ベネズエラ大統領選への出馬を妨害されたものの、反対派の顔として国際的な注目を集めてきた。
ベネズエラの野党指導者マチャド氏とトランプ米大統領(AP通信)

トランプ(Donald Trump)米大統領は15日、ホワイトハウスでベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド(María Corina Machado)氏と会談する予定である。マチャド氏は昨年のノーベル平和賞受賞者であり、2024ベネズエラ大統領選への出馬を妨害されたものの、反対派の顔として国際的な注目を集めてきた。しかし、米政権内での評価は複雑なものとなっている。

米軍は今月初めにベネズエラの独裁者マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領と妻を拘束、米国に移送した。トランプ氏はマドゥロの拘束を受け、ベネズエラ国内における政治的過渡期を巡る対応に乗り出しており、同国をめぐる米国の政策は大きな転換点を迎えている。

トランプ氏はこれまでマチャド氏の政治的立場について懐疑的な姿勢を示してきた。拘束直後、トランプ氏はマチャド氏について「国民の支持や尊敬を得ているとは言い難い」と述べ、ベネズエラの次期指導者としての適性に疑問を呈した。マチャド氏は米国内の保守派と関係を築こうと努力してきたが、トランプ政権はより安定した交渉相手として、マドゥロ政権で副大統領を務めていたロドリゲス(Delcy Eloína Rodríguez Gómez)氏を評価しているとも伝えられている。

ロドリゲス氏はマドゥロ体制の中核人物だったが、米側との協議で石油や貿易、安全保障に関する意見交換を行い、トランプ氏から「非常に素晴らしい人物」と評価されるなど、関係強化を進めている。ロドリゲス氏は暫定大統領として、政治犯の釈放など穏健路線を取る姿勢を示し、ベネズエラ国内外での支持基盤の再構築を図っている。

一方でマチャド氏は、自身の支持基盤を背景にベネズエラの民主化を訴えてきた代表的な反体制派である。2024選挙でマチャド氏の党は広く勝利したとみられているにもかかわらず、選挙結果は無効とされた経緯がある。マチャド氏は国内での拘束や潜伏生活を経て、昨年12月にノルウェー・オスロで公の場に姿を見せた。

今回の会談はトランプ政権がベネズエラ情勢にどのような政策的優先順位を置くかを象徴するものとみられ、国際社会からも注目されている。政権内ではロドリゲス氏を重視する一方で、マチャド氏との対話を通じて反対派にも一定の配慮を見せる構図が浮かび上がっている。これにより、米国が目指す「民主的な移行」やベネズエラの政治安定化という方針の解釈や運用を巡って、今後さらなる議論が予想される。

トランプ政権はマチャド氏との会談内容について詳細を明らかにしていないが、ベネズエラの将来や政治体制のあり方について意見交換する意向だとみられる。米国とベネズエラの関係再構築がどの程度進展するかは、今後の会談結果や両国の外交的動向に大きく依存する見込みである。

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