米コロンビア首脳会談、麻薬対策が焦点に、トランプ氏「素晴らしい」
トランプ氏は会談後、記者団に対し、「終始友好的な雰囲気で会談を終えた」と述べた。
とコロンビアのペトロ大統領(AP通信).jpg)
トランプ(Donald Trump)米大統領が3日、ホワイトハウスでコロンビアのペトロ(Gustavo Petro)大統領と会談した。トランプ氏は会談後、記者団に対し、「終始友好的な雰囲気で会談を終えた」と述べた。またトランプ氏はペトロ氏を「素晴らしい」と評価し、協力関係を強調した。これは数週間前まで両者が辛辣な言葉を交わしていたことから大きな転換と見られる。
トランプ氏はこれまでペトロ氏が米国にコカインを流入させていると非難し、コロンビアに軍事行動をとる可能性も示唆していたが、今回の会談では過去の批判を軽く扱う姿勢を示した。トランプ氏は「彼とは必ずしも親しい友人ではなかったが、彼に会ったことがなかったので侮辱と感じなかった」と述べ、以前の対立を払拭する意向を示した。
ペトロ氏も会談後の記者会見で、「前向きかつ楽観的な見通しを共有した」と述べ、「我々を結びつけるのは自由であり、その点から会談は始まった」と語った。両国はこれまで価値観や政治的立場に大きな隔たりがあったものの、今回の会談では共通の目標に焦点を当てる姿勢が目立った。
会談の内容として、トランプ政権が重視する麻薬対策が重要な議題となった。トランプ氏はペトロ氏が違法薬物の流入阻止に協力的になりつつあるとの認識を示し、両国間で麻薬密輸対策や治安維持に関する協力を強化する方向で意見を交わしたという。ペトロ氏は、自国の農村地域では合法的な産業が乏しいため、違法作物の栽培が不可避の側面もあると指摘しつつ、麻薬密売組織の上位層を追及する必要性を強調した。
会談の一環として、トランプ氏はペトロ氏に自身の著書「ザ・アート・オブ・ザ・ディール(署名入り)」を贈ったほか、赤いMAGA帽子を手渡した。これに対しペトロ氏は帽子のロゴに「s」を加え、「Make (the) Americas Great Again」と北米・南米の協調を象徴する表現にしたいと述べるなどユーモアを交えた対応も見られた。
ただし会談には依然として過去のしこりも残っている。トランプ氏がペトロ氏を公の場で批判した発言や、コロンビアの対米政策への批判は根深い。ペトロ氏はトランプ政権によるベネズエラ大統領拘束に対し「誘拐」と非難するなど、両国の立場の違いを露わにした発言もしている。
今回の会談は過去の対立を乗り越え両国関係を再構築する試みとして受け止められているが、具体的な成果についての発表はなく、今後も協議が続く見通しである。
