◎フランコ氏はリオ市議会唯一の黒人女性として、女性の権利拡充などを公約に掲げ支持を拡大するも、2018年3月に殺害された。
ブラジル・リオデジャネイロ州の裁判所で30日、市議会議員のフランコ(Marielle Franco)氏の殺害に関与した2人の裁判が始まった。
この2人は元警察官で司法取引に応じ、自分たちの役割を告白している。1人はフランコ氏に向けて発砲、もう1人は運転手であった。
フランコ氏はリオ市議会唯一の黒人女性として、女性の権利拡充などを公約に掲げ支持を拡大するも、2018年3月に殺害された。
もう1人の実行犯である男は先月末に懲役5年を言い渡された。この男も司法取引に応じている。
これにより、警察は今年3月、主犯格である連邦議会議員のブラザオ(Chiquinho Brazão)とその弟でリオ州の会計監視委員会の委員ドミンゴス(Domingos Brazão)をフランコ氏殺害を指示した疑いで逮捕した。
この2人の裁判はまだ始まっていない。
リオの裁判所前には数百人のデモ隊が集まり、正義を要求した。
フランコ氏の父親は裁判所前で記者団の取材に応じ、「この卑劣な犯罪の真実が明らかになることを期待している」と語った。