ブラジル全土で親ボルソナロ集会、ルラ大統領に抗議
この抗議デモは10月に予定されている大統領選挙を見据え、ボルソナロ氏の長男であるフラヴィオ・ボルソナロ上院議員を支持する勢力が勢いをつける目的で計画された。
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ブラジル各地で3月1日、ボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の支持者が大規模な抗議集会を開き、ルラ(Luiz Inácio Lula da Silva)大統領に対する不満を表明した。リオデジャネイロやサンパウロ、首都ブラジリアなど主要都市の通りには緑と黄の服をまとった数千人の参加者が集結した。
この抗議デモは10月に予定されている大統領選挙を見据え、ボルソナロ氏の長男であるフラヴィオ・ボルソナロ(Flávio Bolsonaro)上院議員を支持する勢力が勢いをつける目的で計画された。「ブラジルよ、目を覚ませ(Acorda Brasil)」をスローガンに、参加者はルラ氏への批判や司法制度への不信感を訴えた。
ボルソナロ氏は現在、クーデター未遂の罪で27年の禁固刑を受け服役中だが、支持者の多くはこれを「政治的迫害」とみなし、刑の撤回を求めている。集会では「ボルソナロを解放せよ」と書かれたプラカードが掲げられ、参加者はルラ政権や最高裁判所に対して強い抗議の声を上げた。
フラヴィオ氏は事前にインスタグラムで「今年は全てのブラジル人にとって決定的な年となる。われわれはブラジルを”救う”ための一歩を踏み出した」と投稿し、支持者に結束を呼びかけた。ルラ氏は4期目を目指す意向を表明しており、ボルソナロ派との対決が先鋭化している。
最大都市サンパウロでは市中心部の大通りを中心にデモが行われ、巨大なバルーン人形などが設置され、ルラ氏を投獄する演出も見られた。いくつかの会場では星条旗を振る参加者の姿も確認された。
デモ参加者の一部は最高裁のジモラエス(Alexandre de Moraes)判事を批判対象とし、「司法が民主主義を破壊している」と主張した。ジモライス氏がボルソナロ裁判を担当したことに対する不満が背景にあるとみられる。
専門家は今回の集会をフラヴィオ氏が右派有権者の支持を固めるための象徴的な出発点と位置づけている。世論調査ではフラヴィオ氏とルラ氏の支持率は拮抗しており、混戦が予想される。
この抗議集会はボルソナロ派の根強い支持を示すとともに、ブラジル国内の政治的分断を浮き彫りにした。ルラ政権に対する不満や司法への不信感が広がる中、今後の選挙戦はさらに激化する可能性があるとして、市場や企業は警戒を強めている。
