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スペイン警察、「トレンデアラグア」の構成員13人逮捕、5都市で一斉摘発

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャングである。
2025年11月7日にスペイン警察が公開した映像、ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の拠点に踏み込もうとする捜査官(AP通信)

スペインの警察当局は7日、南米ベネズエラのギャング「トレンデアラグア」の構成員13人を逮捕したと発表した。

それによると、国内の5都市で一斉摘発が行われたという。

トレンデアラグアはベネズエラ北部アラグア州の刑務所で創設されたギャング。ベネズエラ当局は23年にこの組織を解体したと主張しているが、幹部の行方は分かっていない。

米政府は2月、トレンデアラグアやメキシコのシナロア・カルテルなど、中南米の8つの麻薬組織を「外国テロ組織」に指定した。

スペイン警察は声明で、「今回の摘発により、コカイン、MDMA、その他違法薬物の製造拠点2カ所を解体し、合成薬物やコカインなどを押収した」と明らかにした。

スペイン当局は昨年、ベネズエラ当局発行の国際逮捕状に基づき、トレンデアラグアのリーダー格とされる2人組をバルセロナで逮捕していた。

トレンデアラグアは米海軍によるカリブ海および東太平洋での「麻薬密輸船」取り締まりの標的となってきた。

米海軍は9月、トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに16隻の麻薬密輸船を爆撃した。

一連の攻撃による死者は69人にのぼっている。

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