コロンビア北西部でスクールバスが崖下に転落、17人死亡、20人負傷
生徒たちはカリブ海沿岸の地区からメデジンへ戻る途中で、卒業を祝う校外活動に参加していた。
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コロンビア北西部アンティオキア州で14日に発生したバス事故について、地元当局は15日、17人が死亡し、20人が重軽傷を負ったと明らかにした。
このバスには同州ベルヨの高校の生徒らが乗っていた。生徒たちはカリブ海沿岸の地区からメデジンへ戻る途中で、卒業を祝う校外活動に参加していた。
アンティオキア州知事はX(旧ツイッター)への投稿で「地域社会にとって非常に辛い知らせだ」と述べ、犠牲者と遺族に哀悼の意を表した。
現場は同州郊外のカーブが続く市道。バスは道を外れて崖下に転落・大破した。事故当時の詳しい状況や原因は調査中、転落の衝撃で多数の乗客が車外に投げ出された。負傷者は近隣の医療機関に搬送され、重傷者も含まれているという。救急隊や警察などが現場で救助活動を行い、地域の病院は緊急態勢を敷いて対応に当たっている。
地元メディアによると、バスには運転手を含む37人が乗車していた。犠牲者には運転手も含まれている。親族や友人らは事故現場や病院前で不安な時間を過ごした。事故原因についてはまだ確定しておらず、一部では居眠り運転の可能性も指摘されているが、公式見解は出ていない。
事故を受け、コロンビア国内では交通安全を求める声が再び高まっている。アンティオキア州の行政当局は道路条件やバス運行管理の改善を求める声が強まる中、今後の対策検討を進める考えを示している。また、同州の教育当局や地方自治体も事故に巻き込まれた家族への支援やカウンセリングの提供など、被害者支援に取り組む方針を明らかにした。
コロンビアでは幹線道路や山間部の道でこのような事故が相次ぎ、交通安全対策が長年の課題となってきた。特にスクールバスや観光バスは多くの乗客を運ぶため、事故の被害が大きくなりやすい。今回の事故は年末の帰省・休暇シーズンに重なり、国民に深い衝撃を与えている。
