サウジアラビアとチリ、ブラジル産鶏肉の輸入停止解除
サウジは全ての制限を解除。チリは8月9日以降に生産されたブラジルの鶏肉製品の輸入を許可した。
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サウジアラビアとチリがブラジル産鶏肉の輸入制限を解除した。現地メディアが14日に報じた。
ブラジルでは5月中旬、国内の養鶏場で初めて鳥インフルエンザが検出された。
これを受け、中国、メキシコ、EUなど、数十カ国がブラジル産鶏肉の輸入を一時停止した。
ブラジルは世界最大の鶏肉輸出国である。
ロイター通信によると、サウジは全ての制限を解除。チリは8月9日以降に生産されたブラジルの鶏肉製品の輸入を許可したという。
またチリはブラジル産の受精卵、1日齢のひな、生肉、加工製品などの輸入も認める方針を示している。
国際獣疫事務局(WOAH)は6月、ブラジル国内における鳥インフルの感染収束を認定した。
ブラジルの鶏肉・豚肉加工会社BRFは14日午前の声明で、サウジとチリの制限解除を歓迎した。
鳥インフルは主に野鳥が持ち込むものであり、そのフンや唾液に触れた家禽が感染し、広がる。
ヒトへの感染は稀。感染したニワトリなどを扱う際には徹底した防疫対策が求められる。
H5N1型は近年、牛、犬、猫、アシカ、ホッキョクグマに至るまで、多くの動物から検出されるようになった。ヒトからヒトへの感染は報告されていない。H5N1、H5N2、H5N6、H5N8などの型が世界各地で流行している。