◎ブラジルは中南米におけるLGBTQ+の権利のパイオニアであり、複数の法律でそれを保障している。
ブラジル・サンパウロ市で2日、LGBTプライドパレードが開かれ、数万人が市内を練り歩いた。
このイベントはLGBTQ+(性的少数者)の権利拡充を求める世界最大級のプライドパレードである。
地元メディアによると、主催者はボルソナロ(Jair Bolsonaro)前大統領の支持者がLGBTQ+を差別したり、批判する発言を繰り返しているとして、参加者に国旗のカラーである緑と黄色の服をぜひ着用してほしいと呼びかけていた。
トランスジェンダーであると公表し、2022年の連邦議会選で初当選したヒルトン(Erika Hilton)議員は集会で、「ブラジルは性別にとらわれず、自由に生きることができる国である」と述べ、喝采を浴びた。
ブラジルは中南米におけるLGBTQ+の権利のパイオニアであり、複数の法律でそれを保障している。
しかし、LGBTQ+に対する暴力、差別、嫌がらせは収まる気配を見せず、近年増加傾向にあるようだ。
世界的のLGBTQ+関連のデータを集めているトランスジェンダー・ヨーロッパによると、2023年、世界で報告されたLGBTQ+関連の殺人事件321件。うちブラジルが31%を占め、16年連続世界最多であった。