◎警察が傷害の疑いでダテナ氏から話を聞いている。
ブラジルの最大都市サンパウロの市長選に立候補した候補の1人がライバルを金属の椅子で殴打し、病院送りにした。現地メディアが16日に報じた。
SNSインフルエンサーから右翼政治家に転向したマルサウ(Pablo Marçal)候補は15日夜のテレビ討論会で元テレビ司会者のダテナ(Luiz Datena)候補の疑惑について言及。それから数分後、ダテナ氏は椅子を掲げてマルサル氏に突進、殴打した。
疑惑を否定しているダテナ氏はマルサル氏が腕を上げて防御姿勢をとると、脇腹に椅子を叩きこんだ。その直後にコマーシャルが始まり、タイトルマッチは打ち切られた。
マルサル陣営は呼吸器のサポートを受けながら救急車に運び込まれるマルサル氏の姿をSNSで公開。陣営によると、マルサル氏は胸郭の底を骨折したという。
マルサル氏本人もSNSに声明を投稿。「ダテナは私を殴りたかったようだ」と書き込んだ。
マルサル氏が入院した病院は声明で、「マルサル氏は右胸部と右手首に外傷を負ったが、大きな合併症はなかった」と述べた。
警察が傷害の疑いでダテナ氏から話を聞いている。