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ロシア政府、米海軍の「麻薬密輸船」攻撃を非難

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアはベネズエラの同盟国であり、米国による対ベネズエラ制裁の解除を求めている。
2024年10月23日/ロシア、中部カザン、プーチン大統領(右)とベネズエラのマドゥロ大統領(Getty Images)

ロシア外務省は1日、麻薬密輸対策の一環としてカリブ海に展開された米海軍が「麻薬密輸船」を攻撃していることを非難し、ベネズエラへの支持を表明した。

同省は声明で、「米国の麻薬取り締まるにおける過剰な軍事力の行使を断固として非難する」と表明した。

また同省は「こうした動きは米国の国内法及び国際法の規範に違反している」と述べた。

米海軍は9月、外国テロ組織に指定されているベネズエラの麻薬組織トレンデアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆し、構成員11人を殺害。その後、さらに13隻の麻薬密輸船を爆撃した。

ヘグセス(Pete Hegseth)国防長官は先週末、海軍が東太平洋上で新たな麻薬密輸船を攻撃したと発表。4人全員が死亡したとのこと。

今回の空爆で破壊された船舶は14隻、死者は61人となった。

トランプ(Donald Trump)米大統領は麻薬カルテルと戦争状態にあると宣言し、それをテロ組織に指定することで、一連の攻撃を正当化してきた。

これはジョージ・W・ブッシュ政権がテロとの戦争に使用したのと同じ法的権限に基づいている。

国防総省は南米沖に空母打撃群を派遣すると発表。ヘグセス氏が原子力空母ジェラルド・R・フォードを中核とする打撃群の展開を命じた。

ウクライナへの軍事侵攻を続けるロシアはベネズエラの同盟国であり、米国による対ベネズエラ制裁の解除を求めている。

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