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米国務省、エクアドルの2大ギャングを「外国テロ組織」に指定

ルビオ氏はエクアドルの首都キトでノボア大統領と会談した際、この2大ギャングに言及。その構成員を「ケダモノ」と呼んだ。
2025年9月4日/エクアドル、首都キト、ルビオ米国務長官(Getty Images/AFP通信)

米国のルビオ(Maro Rubio)国務長官は4日、トランプ政権による麻薬カルテル対策の一環として、南米エクアドルの2つのギャングを「外国テロ組織」に指定すると発表した。

ルビオ氏はエクアドルの首都キトでノボア(Daniel Noboa)大統領と会談した際、この2大ギャングに言及。その構成員を「ケダモノ」と呼んだ。

指定が決まった「ロス・チョネロス」と「ロス・ロボス」は2020年のパンデミック以降に発生した暴力事件の多くに関与したとされる。

ルビオ氏は記者会見で、「この指定により、米国政府がエクアドル政府と連携してこれらの組織を取り締まることができるようになる」と語った。

またルビオ氏は「この両組織が米国内で保有する資産・銀行口座は全て凍結される」と述べ、「米国とエクアドルは両組織の情報を迅速に共有し、対応に当たるだろう」と付け加えた。

ルビオ氏は前日、訪問先のメキシコでシェインバウム(Claudia Sheinbaum)大統領と会談し、不法移民と麻薬カルテル対策について協議した。

ルビオ氏の歴訪は米海軍が外国テロ組織に指定されている南米ベネズエラの麻薬組織トレンドアラグアが運航する麻薬輸送船を空爆したことで影が薄くなっている。

トランプ(Donald Trump)米大統領は2日、自身のSNSトゥルース・ソーシャルに声明を投稿。この空爆で麻薬密売人11人を殺害したと明らかにした。

ルビオ氏は3日の記者会見で、トランプ氏が麻薬組織との「戦争」を続ける中、「こうした攻撃は再び起きるだろう」と警告した。

米海軍が公開した映像には麻薬密輸船とみられる船が空爆で吹き飛ぶ様子が映っていた。

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