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リオのカーニバルで「仮装警察官」が活躍、スマホ盗難対策

リオのカーニバルは13日に正式に始まり、華やかで賑やかな仮装行列や路上パーティーに世界中から観光客と市民が詰めかけている。
2026年2月14日/ブラジル、リオデジャネイロのカーニバル会場(AP通信)

ブラジル・リオデジャネイロのカーニバル会場で14日、地元警察が人気ドラマや映画のキャラクターに扮して街中で頻発する携帯電話の盗難に対処する取り組みを行い、実際に窃盗犯を逮捕した。

リオのカーニバルは13日に正式に始まり、華やかで賑やかな仮装行列や路上パーティーに世界中から観光客と市民が詰めかけている。

警察によると、この数年、会場でスマートフォンの盗難が多発し、特に手にスマホを持つ参加者が狙われやすい状況が続いていた。

この問題に対処するため、リオ警察は13日夕方、市中心部の混雑した通りで、人気ドラマの衣装や、ホラー映画「13日の金曜日」のキャラクター「ジェイソン」のマスクなどの仮装をした捜査員を現場に投入した。これにより、一般の群衆と違和感なく溶け込んで犯行を監視することができるという。

捜査員は14日、混雑した場で1人の女がスマホを盗む様子を目撃し、尾行の末にその女が別の男に盗んだスマホを手渡すところを確認した。警察はその場で2人を取り押さえ、合計5台のスマホを押収したと発表した。容疑者の身元や動機は明らかになっていない。

ブラジル警察による仮装捜査はこれが初めてではない。同様の戦術は先週、最大都市サンパウロでも用いられ、警官が『ゴーストバスターズ』や宇宙人の衣装で混雑する繁華街に溶け込み、複数台の盗難スマホを所持していた女や男を検挙したと報じられている。

ブラジル国内での携帯電話盗難件数は全体として減少傾向にある。当局によると、窃盗件数は2022年の約98万件から2024年には約85万件まで減少した。しかし、それでも治安に対する国民の不安は根強く、特に大規模イベント時には依然として盗難や強奪が多発しているとして、世論調査でも暴力・犯罪への懸念が主要な不安要素であり続けている。

カーニバルの季節には各国の大使館・領事館も注意喚起を行い、人混みでは貴重品の管理を徹底し、単独行動を避けることや、万が一被害に遭った場合はすぐに警察に通報することが推奨されている。リオやサンパウロなど大都市のカーニバル会場周辺では警察と地域社会が協力し、創意工夫を凝らした治安対策を進めている。

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